公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院
循環器内科 畑 玲央 先生
①倉敷中央病院の特徴
・病床数が1,166床で、救急車の受け入れ数9,465件)が多く、必然的に緊急
・入院患者が
多い。 また、医師の在籍数(482人)も多い。
・循環器内科と心臓血管外科で心臓病センターを構成。循環器内科には、医師が33名在籍しており、多数のインターベンション治療を行っている。
・心不全や肺塞栓症の症例が近年は増加傾向。PEの入院症例数の推移を見ると、重症例数は
それほど変化がないが、Non-massiveに
カテゴライズされる入院患者様が増加傾向。
②効率よく症例数を増やすために
・他の医師へ協力を依頼する際には臨床研究の意義を伝える。
・医局では同時に複数の臨床研究を実施しているので、同意取得は自ら行うことを予め伝える。
(Win-Winの関係を意識)
・候補患者がいた際は連絡してもらうよう事前に依頼。また、自身でも入院患者を日々確認。
③同意取得時に心がけていること
・臨床研究に拒否感が強い方もいるため、挨拶や共感的姿勢を示す。
・疾患や治療の必要性についてきちんと説明する。
・侵襲的な検査がない研究であることを強調して伝える。
④同意取得後に心がけていること
・入力操作が習慣になると負担にならないので、可能な限り対象患者が入院中にデータ入力を
行う。
⑤最後に
・何のために研究を行っているのかを振り返る。リバーロキサバンの有用性を確認することで、
将来の治療に役立つという想いをもって取り組んでいる。
⑥質疑応答
Q:(平山先生)基本的には畑先生がすべて実施されているのか?また、主治医からの紹介だけで
なく、畑先生ご自身も探されているのか?
A:様々な研究が同時に行われており、他の先生方からの協力が得られにくいため、基本的には
患者選定も含め自身で行っている。