参加医師インタビュー① 横浜血管クリニック 院長  林 忍 先生

doctor2_患者 横浜血管クリニック
院長  林 忍 先生

Q1:本研究に参加された理由をお聞かせ下さい。

 VTEの外来治療薬剤としてDOACの安全性・有効性が
立証されることを期待して参加しました。従来はVTEと
診断されると入院治療が当たり前でしたが、将来的には
きっと外来治療が可能になると以前から思っていました。実際、フォンダパリヌクス(アリクストラ®)が発売
されると同時にVTEに対して外来治療を始め、学会等で
発表しておりましたので、今回の研究は今後のVTEの
外来治療薬剤の安全性・有効性を立証する上で非常に
有意義な研究だと思っています。


Q2:患者さんから同意を得る際に心掛けていることを教えて下さい。

 今回の研究で使用する薬剤は二次血栓の予防に効果があり、広く世の中で使用されている薬剤である点を伝え、患者さんがこの研究に参加するに当たって不安を抱かないような説明を心掛けています。また、VTEを外来管理する患者さんには、私の携帯電話の番号をお渡しして、何かあったらすぐに電話するように言っています。不安を取り除いてあげられれば、後は今回使用する薬のデータを収集する為に個人情報保護の観点から同意をいただいていることを伝えると皆さん快くサインしていただけます。


Q3:多くの症例登録に結び付いている要因を教えて下さい。

 近隣施設にVTEの患者さんを抱えている開業医や病院が多数あり、そのような施設から紹介をいただける環境であることが一番の要因だと思います。平均すると1週間に1人はVTEの患者さんが来院されます。


Q4:登録している患者さんに特徴があれば教えて下さい。

 これまで登録した方は全て過去に抗凝固療法を実施しておらず、新規にVTEと診断された患者さんです。近隣施設から「足が痛い。足が腫れた。」等の症状を訴える患者さんを紹介いただき、当院にてVTEと診断され抗凝固療法を開始しております。