調整医員インタビュー⑤ 国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院 心臓血管外科 部長 孟 真 先生

国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院
心臓血管外科 部長 孟 真 先生

孟 真 先生
■現在の登録進捗について、先生のご感想をお願いします。(2018年1月12日時点:731例)
 登録は非常に順調であると感じております。しかし、本試験の目的である有症候の静脈血栓塞栓症(VTE)だけでなくスクリーニングで見つかった無症候性のVTEも一定数登録されている可能性が高いので、解析時に無症候性や末梢型(下腿限局型)のVTEについては、別途検討する必要があると考えています。

■来院のない患者様に対しても追跡調査を行う重要性について、先生のお考えをお聞かせください。
 非常に大切だと考えております。VTE発症後3ヶ月以降の遠隔期では症候性VTEの有無については、ハードエンドポイントとしてエコーを用いて血栓の有無を確認するエンドポイントよりも、症候性VTEの有無が担当医により確認されているかが大切であると考えております。その為、来院がない患者様についても追跡調査を実施することは非常に重要となります。日々の診療でご多忙の中お手数をお掛けしますが、電話や手紙等で登録患者様の状況について、可能な限り調査をお願いします。

■新たにご登録を始められるご参加施設へのメッセージをお願い致します。
 1例目を登録すると2例目3例目と登録のコツがつかめるかと思います。血栓の発症部位に偏りがあると本試験で得られる結果も偏ってしまう可能性があります。本来の適応に沿った中枢型の深部静脈血栓症(DVT)の登録が増えることを願っています。