成功事例の紹介② 東光会戸田中央総合病院 木村 揚 先生

医療法人社団東光会戸田中央総合病院
心臓血管センター内科 木村 揚 先生

20171002_03①戸田中央病院の紹介
・総合病院なので、まんべんなく各科があり、
 VTEに関係する外科系の科が多い。
・外科系・内科系ともに入院時にスクリーニング
 にかける。フローチャートのチェック項目に
 チェックをし、必要な場合には予防を行って
 いる。

②現在の登録状況について
・週に1例ほどのペースで登録を進めている。
・現在登録している8例のうち3例の診断科は
 整形外科と、整形外科での症例が多い。 

③症例の取りこぼしをしないための工夫
・目標症例達成まで、登録するすべての症例を研究担当者が主治医として引き受ける。Studyを
 理解しているため、患者様との信頼関係、説明、同意、経過観察のすべてにおいて有利と
 考えている。担当医は負担が減るために喜んで持ってくる。

・整形外科や泌尿器科では術前にエコーを実施し、DVT検出のための取り組みを強化している
 (7年前と比べると3倍超のエコー実績)。

・整形外科において、術後のスクリーニングでVTEが見つかったら循環器内科に連絡が来る等、
 院内で連携して行っている。

・D-dimer上昇例のほか、術前後のハイリスク症例に対して下肢静脈のスクリーニングエコーを
 行っている。ほぼ全てのVTE例に循環器内科が介入している。下腿の微小血栓においても、
 積極的な抗凝固療法を行っている。

 ④平山先生よりコメント
システマティックにスクリーニングをしていることと、木村先生自ら積極的に症例を引き受けて
いるから症例が伸びていると思われる。内科が主導してスクリーニングする施設も増えていると
思われるので、参考にしてご協力をお願いしたい。